新川みどり野高校
 

新川女子高校 閉校式生徒代表挨拶

閉校式生徒代表挨拶
閉校式生徒代表挨拶

 ここ片貝野をわたる冷たい風の中にも、穏やかな日差しが差し込むようになり、今、平成15年の春が訪れようとしています。そして、この春が富山県立新川女子高等学校が迎える最後の春となり、私たちの母校は、この3月をもって36年の歴史に幕を閉じようとしています。
 新川女子高校は、昭和42年に誕生して以来、新川地区唯一の女子高校として、五千四百余名の卒業生を輩出してきました。諸先輩方は、今、混迷を深める現代の社会を担う貴重な人材として、さまざまな所で活躍しておられます。そして、諸先輩方が続けてこられた里孫活動や地域環境美化活動、様々なボランティア活動などは、まさに、現代の若者たちに求められる一つの姿として根付き、今後もさらに大きく発展しようとしています。
 こうして、ゆるぎない地位を築いてきた新川女子高校ですが、社会的な諸情勢の変化に相応した新しい学校の設置と相まって、今日、閉校の日を迎えることになりました。

 新川女子高校には、四つのねがいがありました。
一、広い視野に立とう
一、ゆたかな心を養おう
一、美しい善意を生かそう
一、すこやかな体に鍛えよう
 一見、簡単そうに見えますが、深く考えれば考えるほど、難しいねがいでした。しかし、諸先輩方は、様々な活動に取り組む中で、このねがいのもとに、自己を成長させていかれたことと思います。ふと振り返ってみると、今の願いたちも、皆、知らず知らずのうちに、このねがいをめざして、いろいろなことに励んでいたことに気づきました。そして、女子高校ならではのこの美しく優しいねがいを、今後も人生のねがいとして掲げて生きていきたいと思います。

 私たちにとって思い出のたくさん詰まった母校がなくなることは、とても寂しく、また悲しいことです。
 来客の方々からは、「つい最近建てられたのでは……」といわれるほど、美しく磨き上げられたこの校舎。今、ここでこうしていても、この学舎で大切な若き日々を過ごした諸先輩方の、あの時のあの笑顔が、あちこちにあふれているのが見えます。そして、あの時のあの声がいろいろな所から聞こえてきます。
 今、私たちの制服の胸には、緑と紫と白を基調とした校章が付けられており、「希望・優美・純潔」といった様々な意義が込められています。けれど、この校章を付けた生徒がこの学校に入学してくることは、もうないのです。しかし、新川女子高校が無くなっても、この校舎で過ごした日々は、決して色あせることなくいつまでも私たちの心に残り、新川女子高校は、私たちの母校として存在し続けることと思います。

 私たち第34期生は、入学以来、何をしても「最後の……」と言われ続け、私たちなりに頑張って来ました。その時は軽く考えていましたが、今日、この最後の卒業式、そして、とうとう訪れた閉校式の日を迎えて、一つの学校がなくなるということの重さを実感せずにはいられません。胸が潰れるほどの思いが心の底からこみ上げてくるのを感じます。

 けれど、新川女子高校の閉校は、次の新しい時代のための第一歩であることも、また、私たちは感じております。
 「一粒の麦、もし、地に落ちて死なずば、ただ一つにてあらん……」
 新川女子高校の心は、新川みどり野高校という新しい命に引き継がれ、よりいっそうの発展につながるものと確信いたします。
 一昨年・昨年と、両校合同で行った体育大会などの諸行事や、さらに県民カレッジ新川地区センターも加わった新川キャンパスフェスティバルの成功などを通して、私たちがこれまで追い求めてきた様々な理念が新川みどり野高校へと次第に受け継がれていく様子を目の当たりにしてまいりました。新川みどり野高校のこれからの発展の中には、新川女子高校がともに静かに息づいているのです。

 いよいよ閉校の時が訪れようとしています。36年間にわたって、私たちを指導してくださった多くの先生方、職員のみなさん、振興会やPTA、同窓会の方々、今、改めて、皆さんのご支援があって今の私たちがあることを深く実感いたします。女子生徒ゆえに、体を気遣って、暖房を入れる回数が他校より多かった、などのちょっとした配慮の数々があったことを聞くにつけ、そのさらに奥にあったであろう、はかり知れない、私たちへの心遣いの重さに心から感謝いたします。
 私たちは、諸先輩方とともに、この学校で学んだことを誇りに思い、学び・身につけた様々なことを、後の人々・後の社会にお返ししていくことが、これからの私たちの歩むべき道と心に刻みこの学舎を後にします。

 最後に、私たちを支え続けてくださった多くの方々への重ねての感謝の思いとともに、新しく生まれた富山県立新川みどり野高等学校及び富山県民生涯学習カレッジ新川地区センターのますますのご発展を心からお祈りし、富山県立新川女子高等学校最後の卒業生77名の言葉といたします。

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